旅館経営
破産手続開始
負債総額 約4億2000万円

株式会社大沢温泉ホテル（賀茂郡松崎町大沢）は、9月19日に静岡地裁下田支部において破産手続開始決定を受けた。
当社は昭和39年12月に法人改組され「依田之庄」の屋号で温泉旅館を経営していた。江戸時代には松崎町の名主であった依田家の自宅建物も旅館として使用し、庄屋屋敷をベースとした和風造りの旅館として知られていた。
しかし、近年は観光不況や大都市圏からのアクセスが悪いこともあり、集客力の低迷から宿泊客数が減少。単価の低下も重なり業績が悪化し累積赤字が拡大していた。設備投資に伴う借入負担も重く、厳しい資金繰りが続いていたが、平成26年以降は営業を停止する一方で、売却に向けた動きも進めていた。しかし、交渉は思惑通りに進まず今回の措置となった模様。
負債総額は約4億2000万円とみられる。

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