とび・土工工事
自己破産準備
負債総額 約2億7200万円（2社合計）

株式会社楠工業（焼津市八楠）と関係会社の株式会社しだはい開発（焼津市八楠）は、6月15日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。
株式会社楠工業は平成15年4月に法人改組し、静岡県中部地区の建設会社より、道路改良、外構、排水路改修などの建設工事を受注。また、官公庁からも受注を得て、土木工事、舗装工事、配水管布設工事などを手がけ、その他に戸建住宅建築、店舗・倉庫などの新築及びリフォーム工事、不動産業として売買や仲介なども手がけていた。
しかし、下請主体の工事受注のため利益率が低く、施工についても関係会社の株式会社しだはい開発などへの外注施工が多く収益は低調に推移していた。利益率改善のため、地元土木工事業者からの下請工事を増やしたが、元請先の倒産が続き、不良債権の発生と受注減を余儀なくされ業績が悪化。資金繰りも限界に達し、今回の事態となった模様。
株式会社しだはい開発は、平成21年12月に設立された土木工事業者。官公庁からの道路築造、宅地造成などの元請工事のほか、株式会社楠工業などからの下請工事を手掛けていたが、同社に連鎖する形で当事態に至った。
負債総額は、株式会社楠工業が平成28年3月期末時点で約2億1100万円、株式会社しだはい開発が平成28年11月期末時点で約6100万円、2社合計で約2億7200万円とみられる。

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