2017.03.15
株式会社カク長渡仲商店(焼津市)
水産食料品加工販売
自己破産準備
負債総額 約4億円
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株式会社カク長渡仲商店(焼津市惣右衛門)は、1月31日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産の準備に入った。
当社は昭和61年7月に法人改組された水産食料品加工販売業者。マグロやカツオの切身加工のほか、アジ、サバ、キンメダイ、タラなどの塩干加工を手がけ、静岡県中部・西部地区のスーパーマーケット向けの卸販売を主体とし、鮮魚小売店などへの卸販売、通信販売、焼津さかなセンター内での店頭販売や飲食なども手掛けていた。
しかし、主力の卸販売は原料事情などから長期契約はなく、長くても3 カ月の単発契約であったため業績が不安定だったほか、競争入札による利幅の低下などから、近年は連続して欠損計上を強いられていた。また、鮮魚の仕入が短期決済を求められたほか、漁獲量などの影響を考慮して在庫調達も必須であったため、厳しい資金繰りを余儀なくされていた。このような中、借入金は年商規模にあったことから、金融債務の返済を猶予してもらうなど資金を繰り回してきたが、遂に支え切れず1月31日に事業を全て停止し、今回の事態に至った模様。
負債総額は約4億円とみられる。
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